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介護福祉士試験までに気を付けておきたいことをまとめてみた

介護福祉士国家試験をこれから目指そうという皆さん!その他国家試験を目指そうという皆さん!

私は今年の第29回介護福祉士国家試験の受験生でした。

今回初めて、国家試験という大きな壁に挑戦してきたわけですが、その壁にぶつかる前に、ちょっと困ったことがいくつか起こりましたので、皆さんにも襲い掛かるかもしれないそんな小さなありがちトラブルたちを、今回はご紹介して、私の解決法もお教えしておこうかと思います。

少しでもお役に立てれば何よりです。

受験しようと思った時に気を付けておくこと

私が介護福祉士を受験しようと決めたのは、ホームヘルパー2級(現介護初任者研修相当)の資格取得直後でした。

そのころ、もうすでにトラブルは始まりつつあったのです。

3年間の実務経験証明!ここに気を付けましょう

書類の問題です。

介護福祉士の受験資格は、大きく現在3ルートにわかれていて、細かく言うともうちょっとあります。ですが、その中でもっとも有力なルートであるのが「3年間の実務経験を積むルート」です。この3年間の実務経験、介護福祉士国家試験の受験センターに証明してくれるのは一体誰なんでしょうか。

正解は、事業所です。そうまずは自分の職場の事務がスタート地点というわけです。

証明書発行は早くても1週間は待つと考えておこう

私は事業所が介護老人保健施設で、背後に医療法人を構え、組織がかなり大きかったので「証明書出してください」と事務にお願いしたら半月くらいで(それでも半月かかった)出してもらえました。

ですが、他事業所の職員の話だと、小さな組織(とくに個人事業主など)で経営、事務などを一手に引き受けている場合には、長くて3ヶ月近くかかることもあるそうです。これは、介護職がパートやバイト、掛け持ちや転職が多い業界であることが影響しています。

パートさんアルバイトさんは長くかかる事も

介護福祉士国家試験の実務経験3年というのは、実は年月日単位ではなく、時間単位で計算されています。パートやバイトは時給計算なので、早退や勤務変更が多く、試験センターが提供する一括計算ソフトが使えないのです。そのため、タイムカードや勤務変更の記録などをすべて洗い直し、統合して計算しなければなりません。

また、介護職は転職の多い業界です。国家試験の実務経験3年は、実は異なる事業所の勤務記録を合わせて3年でも提出できます。そのためには、「もう辞めてしまった職員」の記録を前の職場から引っ張ってくる必要があるというわけです(引っ張ってくるのは本人ですが)。

申請はとにかく早めが吉!

実は、この問題についてはすでに3年前、先輩から解決法を受け取っていました。

「受ける1年位前から、介護福祉士を受けたいと事務に言っておけ、そうでないと後から苦労する」

この書類が結構面倒で、先輩は「早めに職場に言っておけ…」といったわけですね。単に時間がかかるだけですから、早めに伝えておいて損はありません。

もうひとつ、できれば…ということになりますが、職場を変えずに3年間働くのがよいと思います。少なくとも介護福祉士を受けようと考え、受かるまでは同じ職場にいるようにする。

これによって、何箇所も職場を回って書類を集める手間がありません。なおかつ、やめてしまった職場というのは…かなり気まずいものです。

それでも申請をされた事業所は、退職した職員に対しても、何日間在籍していましたよと証明しなければいけないので、辞めてしまった職場と経験日数を合わせないと、受験出来ない場合は諦めないで、しっかりと申請するようにしましょう。

出願書類を書いているときのアドバイス!

介護福祉士国家試験は、「国家試験」です。何を馬鹿なことを、とお思いかもしれませんが、これ、意外と重要です。

介護福祉士の試験は国家試験、つまり日本中で何万人もの人が受けますので、その受験者数を一日で収容できる会場が日本全国に必要なわけです。そして、その会場の設営にセンターは必死です。

どれくらい必死かというと、「出願時に受験者が選べるのは”都道府県単位”」というくらいです。つまり、ある県単位の、どこに会場を設定されても文句は言いませんよ、という状態で出願するわけです。

いざ介護福祉士国家試験受験!会場をどこにするかは重要!

正直、試験問題より悩みました。かれこれ3ヶ月くらい悩みました。

具体例を出しましょう。私は埼玉県に住所があります。事業所も埼玉県です。ですが、20年以上神奈川県横浜市の真ん中で生れ育ち、横浜の土地勘が一番あります。そしてお気づきのとおり、大都市東京をはさんでいます。さて、私はどこへ会場を選ぶべきでしょうか?

私はこうして切り抜けた!

まず、私は情報を集めることにしました。ほかの職員で介護福祉士を受けた経験のある人…職場でも、ネット上でも、なんでもいいので、とりあえず近県で国家試験を受けた人たちが、実際にどこで受けたのかを聞いて回りました。

介護福祉士国家試験は、毎年会場が変わる可能性があり、同じ会場で行うという保証はありません。ですが、国家試験レベルの人数を収容するのに適した会場なんて、日本中探してもそれほどの量はありません。たいていは大学・中高一貫校・野球場や競技場・巨大会議室を有する公営施設などが当てはまります。

具体的な情報は今私の手元にあるのですが、これを公表することは不正行為の助長や、テロの標的になる可能性があるそうなので、ぼかしてご紹介。

  • 埼玉県某大学:埼玉県では、大学が多いようですね。
  • 埼玉県某ドーム:有名ドームやアリーナなど、広い敷地のある会場が選ばれがちなようです。
  • 東京都某高校:男子校です。何年も続けて会場になっているようです。男子校なので、女性受験者がかなり苦労する構造になっているそう。トイレとか。暖房とか。
  • 東京都某ドーム:やはり東京もドーム会場は可能性大。ただし埼玉のドームよりもはるかに寒いという情報が多々出ています。
  • 東京都某大学:かなり都心から離れた大学で、交通的には不便です。あと、やはりどの大学も寒いという意見が。
  • 東京都某ビル内:埼玉県を希望した受験生が、定員オーバーで飛ばされたらしいです。神奈川県は埼玉に住んでいて情報が得られませんでした。

やっぱり東京?

東京は人口が多いのでさまざまな場所が選ばれる。そのため、まず定員オーバーで別の県に飛ばされることはない。その一方、細かい会場では設備が整っていない場合が多く、寒いという意見も。さらに、東京と思って甘く見ていると、いわゆる都下(23区外)に行かされる可能性もあります。

埼玉県は、会場自体候補が少なく、何件かしかありません。そのため、定員オーバーで東京など、他県に変更になる可能性があります。さらに、埼玉という特殊な交通網の影響で、同県内の移動と思って甘く見ていると却って東京より移動時間が長くなったりすることもあります。

一方で、大学がメインですので、受験環境は非常によかったです(実体験)。部屋は暖かく、40人程度の小教室で、トイレも数が確保されていました。

東京会場は寒い!

基本的に大都市を選んでおいて間違いはない。ただし、防寒具必須。余裕を持った環境で受験したければ、地方会場で定員オーバーになる前に急いで出願し、祈る。出願も、当日も人に先んじることが大事。

試験当日のアドバイス!

受験票が送られてくると、そこには会場が指定されています。会場にも、受験生の不安はいっぱい詰まっています。

会場はまず自分の住所からどれくらい離れているのか確認しましょう。

ええ、遠かったですね?まず自宅近くに会場が設営されることはないと考えておきましょう。

ただでさえ頭の中が試験問題でいっぱいの中、最悪なのは道に迷って受験会場に遅れて到着することです。交通機関がうまく機能しなかったら…?交通機関がうまく機能しても、最寄り駅からの道中で道に迷ったら…?会場内で迷子になったら…受験生は不安でいっぱいです。そんなときはどうしましょう?

試験会場まで車は絶対にだめ!

会場の場所を確認したら、早急にそこまでの電車でのルートを確認しましょう。当日の受付開始時間は9時です。20~30分前に最寄駅に着くようなコースで逆算し、最寄り駅からの道中にかかる分だけさらに早めに出ましょう。

そうです電車です。

車やバイク、自転車で行こうという人はまさかいませんよね。非常にリスクが高い選択ですので、電車が吉です。

車をおススメできない理由

まず道路状況は読めないと思ったほうがいいです。時間通りつくことなどまずありえません。もし順調に会場近くまでこれたとしても、次に乗り物を停める場所の確保に手間取る可能性が高いです。さらに、道中で事故が発生する可能性もあります。これは電車でも同じとはいうものの、まず確率が違います。電車のほうが懸命です。

広い会場内でどこに自分の席があるか確認しましょう。

これは当日行ってみないことにはわかりません。私は埼玉県某大学の、正門から一番遠い棟の4階でした。会場によっては、教室ならまだいいほうで、体育館やホールなども会場となっている可能性があります。よく確認しておく必要があります。

とにかく早めの到着を

この解決策はとにかく会場に早く着くことです。早くつきすぎたと思っても、所詮当日一日の辛抱です。がんばりましょう。早くつくのにはもうひとつ、メリットがあります。

トイレがすいています。男子女子ともに、受験会場のトイレは行列が予想されます。

なので、開場一番でトイレに入ってしまいましょう。会場の様子に慣れる意味でも、トイレにゆっくり入っているのは非常に有効です。試験開始後にトイレに行きたくなったときの焦りといったらないですからね。

まとめ

さて、長々とごらんいただきましたが、いかがでしょうか。

私の実体験が、これから受験される皆さんにとって多少の手助けになれば幸いです。試験の必勝法はこれだけではないですが、とにかく的確な情報の獲得とすばやい行動が勝利の鍵ですよ!