介護職に就こう!介護職をがんばろう! そんな気持ちの介護士が、まず最初に目指すのが介護福祉士です。
介護福祉士は国家資格で、収入アップの典型的なルート。
でも「勉強苦手だから介護士になったのに…」っていう人もいっぱいいるはず。
今回は、そんな皆さん向けに「介護福祉士になるための最短ルート」をご紹介します。
調べていくと意外と細かくたくさんあるルートの中から、今回はあくまでも「最短」と思われる方法に絞ってご紹介しますよ!!
目次
『介護福祉士になる最短ルート』
介護福祉士になりたい人が、最も多く通るルートでありもっとも早くて確実なルートとして、仕事をがんばる!というルートがあります。
学校にも行かず、勉強期間も短く、お金も安く済みます。
必要なのは3ステップ
- 介護士になる
- 受験資格を得る
- 試験に受かる(登録する)
で終了です。
それでは1つずつ解説していきたいと思います。
ステップ1:介護士になろう
まず、皆さんに知っていていただきたいのは「介護福祉士はすぐになれるものではない」のです!
介護福祉士になろうと思った人は、まず「介護施設で3年勤める」ことが必要です!
介護福祉士は介護職の上級職なので、介護士としてある程度経験をつむ必要があるんですね。
ちなみに、3年勤めたことは試験センターに証明書を出さなければならず、施設の事務所に書類を用意してもらうことになりますので介護福祉士を受けたいときは早めに希望を出しておくといいでしょう!
ステップ2:受験資格を得る!!
平成28年度から、介護福祉士の試験を受けるためには「3年勤めること」とともに、「介護実務者研修」という研修を受けることが必要になりました。
介護実務者研修について詳しく知りたい方はこちらの記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
さて、改めまして実務者研修は、旧ホームヘルパー1級の資格と同じレベルの資格です。
今、日本では「ホームヘルパー」という資格は取れないんですよ! すべて、この「実務者研修」とその前提資格である「初任者研修」に変わっています。
初任者研修について知りたい方はまた別の記事を用意していますのでこちらをどうぞ。
実務者研修を取るには約3ヶ月の自宅学習+レポートと、7~10日の通学が必要です。
そうです。こちらも取るのに時間がかかるのです!! 早めに行動して、集中して勉強に取り組みましょう!
ステップ3:試験に受かる
最終ステップはもちろん、「試験に受かる」ことです。
全13カテゴリ、125問の試験です。
さすがは国家試験、一日がかりの試験です。 合格ラインは60%〜75%の割合と足きり式です。
合格率は50%オーバーで割りと受かりやすい試験といえます。
一方で勉強範囲は非常に多いです。
介護の仕方から施設、社会の仕組み、法律、幼児から高齢者、身体・精神・知的障害者まで介護にかかわる範囲を幅広く勉強します。
でも、安心してください。 知識の半分はステップ1とステップ2ですでに経験している範囲です。
怖気づかず、くじけず、軽んじずにがんばりましょう!
介護福祉士になりたい方からよくある質問まとめ
ここからは、みなさんの疑問に答えるQ&A方式で介護福祉士について語って行きたいと思います。
少しでもみなさんが介護福祉士に不安がなくなり、日本の介護福祉士人口が増えれば幸いです。
Q1介護福祉士ってどんな仕事?
A.介護福祉士の仕事は大きく二つあります。
ひとつは、ホームヘルパー、初任者、実務者と同じで介護業務を行うこと。
皆さんが想像している「介護ってこんな仕事」っていう仕事をしています。
利用者さんとお話して、食事を手伝い着替えを手伝い、入浴手伝いからおむつ交換まで。
もうひとつは、そんな介護士のリーダーとして、ヘルパー、初任者、実務者という介護士や利用者本人、家族に対して適切な介護の指導をします。
国家試験を通るほどの間違いない専門的知識量で、利用者さんの人生をよりよい方向に、家族や介護士により負担にならない介護を、導いてあげることが仕事です。介護福祉士を取得した方はこちらの仕事がメインとなるかもしれません。
3Kと思われがちな仕事ですが、専門職として誇りを持って仕事をしています。
Q2中卒or高卒でもOK?
A.大丈夫です!!
介護福祉士の受験資格は上に書いてある「3年勤めること」と「実務者研修を修了すること」の二つだけです。
たとえ中卒でも高卒でも、それは受験資格に入っていません。
胸を張って堂々と受験しましょう。
中卒で介護福祉士になったとしたら、最短18歳で国家資格取得者!素敵ですね! ただし注意点がひとつ。
介護福祉士は国家試験なので、常用漢字は平気で使ってきます。 漢字が読めない人は…辛いかもしれません(実際に私の同僚でその部分から苦労している受験生が二人いました)。
Q3試験は難しい?
A.国家試験としては非常に受かりやすいといえます。
しかし!
舐めてかかると痛い目を見るかもしれません。
上にも書いてありますが、介護福祉士国家試験は合格率50%を割らない試験です。
他の国家試験と比較しても、卒業試験がそのまま国家試験になっているタイプの試験以外ではかなり上位であるといえます。
Q4どんな問題がでるの?
まず、出題範囲が13カテゴリあります。 全125問で、医学や生理解剖学、法律学や政治学、心理学などの知識が入っています。
勉強は効率よくやらなければ1年かけても間に合わないことでしょう。
では効率のいい勉強方法とはなにか?
別記事をご用意しましたのでご覧ください。介護福祉士になるための効率のいい勉強法まとめ
さて改めて。
もう一点の油断ならない点は、実務者研修の修了が受験資格として必須になった平成28年度試験から、明らかに受験者数が減少している点です。
実務者研修を受けてまで国家試験を受けようという意識の高い人ばかりが集まった少数精鋭ということになりますね。
介護福祉士の国家試験は割合と足きりの併用式ですので、平均点の高くなりがちな受験者数の少ない年はどうしても難易度が高くなるということになります。
Q4費用は?
かつては13140円でしたが、上記の理由もあり、平成29年度試験から「15300円」になります。
安いと思うか高いと思うかはあなた次第。
Q5介護福祉士はどんな施設で使える?
介護福祉士の仕事は介護業務全般ですから、あらゆる介護施設に求人はあります。
なので、希望するどんな形態の介護施設でもつくことができるでしょう。
ですが、介護福祉士をとるのにも費用がかかりますので、できることなら早めに元を取りたいと思うのが人情だと思います。
おすすめ施設は?
そういう方にお勧めなのはもちろん特養や老健、病院といった「給料の高い施設」です。
給料の高い施設はもちろん仕事時間も長く(一日中あらゆるタイミングが対象)、利用者の容態もさまざまですので、仕事内容も多岐にわたり、より介護士らしい仕事ができるところということです。
介護福祉士になったら転職しよう
介護福祉士は国家資格ですので、同じ介護職でもグッとお給料が上がる可能性があります。
しかし、自分で求人広告で探したりするとうまく探せずに損してしまう事も。
そこで私がよく活用しているのは、転職エージェントのサービスです。
転職エージェントのいいところは手間がかからず自分の希望に沿った求人が探せて、尚且つ無料だという事。
例えば、
- 自宅の近くで仕事がしたい
- 今よりお給料の高いところ
- 職場の人間関係のいいところ
などなど。
他には、自分で言いにくいお給料の交渉までしてくれますよ。
転職エージェントを利用してみたい!という方はこちら↓にランキング形式でまとめてありますので是非参考にしてみてくださいね。
【まとめ】
去年に比べ、介護福祉士の国家試験受験生は減っています。 これから先、どのように推移するにせよ介護士の需要は減ることはありません。
特に介護士の質が問われる昨今、一流介護士のライセンスである介護福祉士を狙うことは介護士として高収入を得ようと思っている人には必須だと思います。
まずは受験資格を得るために、介護施設に3年勤めることからはじめてみましょう!