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リフレーミングでストレス解消しよう!福祉で使われている驚きの効果

就職活動中の皆さん!介護従事者の皆さん!それ以外のお疲れの皆さん!お疲れ様です。

くじけること、疲れること、自分自身がいやになってしまうこと。いろいろあるのが現代社会。

今回は、そんなお疲れ日本人の皆さんにちょっとした気分転換の方法である、「リフレーミング」についてご紹介したいと思います。

大丈夫、宗教や薬の勧誘じゃありませんよ!!(笑)

今回は以下の流れに沿ってご紹介していきますので是非チェックしてみてください。

リフレーミングとは?リフレーミングの基本知識

そもそも皆さんの中で、リフレーミング(reframing)という言葉を聴いたことがある方がどれくらいいらっしゃるでしょうか。

リフレーミング…英語そのままを直訳すると、re:再び、frame:フレーム(枠づけする)、+ingです。

つまり、なにかを枠にはめなおすこと、という意味になります。

では具体的に何をはめなおすのか。リフレーミングでは、「言葉」と「気持ち」をはめなおすことで、ボジティブシンキング(プラス思考)を呼び起こすことを目的とします。

これはもともと、家族に対する心理療法の一つとして組みあがった理論で、誰にでも出来る簡単なポジティブシンキングの実践として私だけでなく日本社会で注目され始めています。

詳しく知りたい方は、「臨床心理学」の分野の本を読むとこの辺りのことは書いてありますが、難しいので今回は説明しません(第一に私が説明できないということもありますが、リフレーミングの実践は”とても簡単”をウリにしてるので頭をやわらかくしておくことが何より大事です。リラックスリラックス)。

よく、リフレーミングの話題にされるのが「コップに半分の水を入れた姿を想像してください」という例です。

みなさんは、「コップに半分の水が入っている」のを見てどう感じるでしょうか。

「半分”も”入って”る”」と見る人もいるかもしれません。「半分”しか”入って”ない”」と見る人もいるかもしれません。

どちらの考えも、評価として不正解ではありませんね。ですが、リフレーミングで重要なのは、どちらの考えのほうがより「ポジティブシンキング」に近いか、ということです。

みなさんもうお気づきでしょうか。

同じ事実が現に存在して、同じものを見ている、にもかかわらず、人によってそれをプラスに見る人とマイナスに見る人が存在しているということです。

これを、同じ事実に対して同じものを見ているのだから、マイナスに見ている人がちょっと視点を変えれば同じことがプラスにも見える。そういう転換をすれば、気持ちがとっても楽になる…でしょう?というのがリフレーミングの基本理解なのです。

リフレーミングとは?リフレーミングの使用例

ここからは、頭の体操と思ってリラックスした状態でご覧ください。

いかがですか?

画面に目が近くなってませんか?

一度画面の外を見ましょう。

肩の力が入ってませんか?

ちょっと背伸びしてもいいですよ。

眉間にしわがよってませんか?

まずは一息、深呼吸してみましょう。ほーら、リラックスしてきた。そんなリラックスの状態こそ、リフレーミングの効果がもっとも発揮される状態なのです。

Lesson1

あなたは試験の最中です。試験官から「終了10分前」の声がかかりました。

…さぁ、どうですか?ほとんどの方が、

「もう10分しかない!!」

という焦りを感じる場面ですね。

「”もう”10分”しか””ない”!!」…たったこれだけの言葉なのに、マイナス思考の塊ですね。この状態で受ける試験…もう1問もまともに取れそうにありません。

㈰をごらんになった皆さんなら、もうほぼお分かりでしょうが、これは「”まだ”10分”も””ある”!!」と変換してみましょう。ほうら、プラス思考。これだけで、もう3問はいけちゃいそうじゃありませんか?

これは、言葉のリフレーミングであるのと同時に、「意味のリフレーミング」と呼ばれています。

Lesson2

街の中で突然、子供が大声で歌い始めてしまいました。そのため、周りにいた人が注目します。

…ちょっと難易度が上がりました。この事例はどうですかね。

今回は、「状況」をリフレーミングしてみましょうか。

舞台がただの雑踏、子供も見知らぬただの子供…だとします。するとどうでしょう。この子供はただの迷惑でしかありませんね。まぁ子供なのだから仕方ないと思います。

ですが、ここに舞台を設置して、マイクを置いて、司会者が横に立っていたらどうでしょう?

子供は同じことをしているのに、おそらく拍手されることでしょう。

そうです、同じことをしているのに、状況が変わると前の子供と後の子供では評価が違うのです。これを「状況のリフレーミング」といいます。

正確にはリフレーミングとは違う効果が発生してしまっているのですが、こんな面白い事例もあるので紹介しましょうか。

Lesson3

あなたの目の前にいる見知らぬおじさんが、あなたに服を脱ぎ胸を出してと言ってきます。

さぁ、変態おじさんの登場です。…と、思うでしょう?

ところがどっこい、このおじさんが白衣を着て、聴診器を構え、横に看護師さんが立っていたらどうでしょう?

もちろん、他の人から見えない場所ではあるでしょうが、あなたは何の警戒心もなく服を脱ぐのではないでしょうか?

これも、一種の「状況のリフレーミング」といえなくもないのです(こちらの話について興味のある方は、「ミルグラム実験」という項目を調べてみるといいかもしれません)。

Lesson4

「AKB、AKBって騒がれるけどさー、結局女優の○○とかタレントの○○とかにはかわいさではかなわねーよなー」

AKB48…いまでは多数の姉妹ユニットが活動している、現在日本でもっとも大きなアイドルグループではないでしょうか。もはや名前すら知らないという方のほうが珍しい?

ですが、失礼ながら彼女らの一人でも、「美人アーティスト!」として名前の挙がった方がいるでしょうか?これには、プロデューサー秋元康氏の「戦略的リフレーミング」が利用されています。

秋元康氏は、AKBプロジェクト発足時にインタビューに対し、こんなことをおっしゃっています。

「AKBに集めたのは、”クラスで2番目の美人”です。”1番の美人”はふさわしくない」

…ここまでごらんいただいた方にもう、「1番”じゃない”」という考えが出てくる方はいませんね?「2番でも美人」、こうです。「言葉のリフレーミング」を用いると、このように変換されます。

ところが、秋元康氏の戦略はそれだけにとどまらず、同時に「状況のリフレーミング」を用いることによってAKBをよりポピュラーなアイドルへと進化させたのです。

「クラスで”2番目の美人”」…より美人なクラスメイトもいることを想定した発言ですが、クラスで一番の美人が男子生徒から受ける印象というのはどのようなものでしょうか。

「どうせ俺には無理だ…」ではないでしょうか。男女入れ替えて考えれば、女性にもわかりやすいかと思います。クラスで一番人気の男子生徒…「私には無理だ…」ではないでしょうか。

ところが、その子をさておいて、「2番目」となるとどうでしょう。

「1番は競争率高いから、2番”なら”いけそう」…こうなりますね。

状況を想定しましょう。何かのグランプリをとろうとする大会において勝ちたいと思うのであれば、当然1番が2番にかつすべはありません。その意味での1番と2番なのですから。

ですが、一般人が恋人にすることを考えるのであれば、手に取りやすいのは圧倒的に競争率の高い1番よりもちょっと引いた2番なのではないでしょうか。

つまり、「1番よりも2番のほうがいい状況」という枠組みを新たに設置してやると、2番が華々しく輝くことが出来るようになるのです。これも一種の「状況のリフレーミング」です。

AKBはより庶民的なアイドル、ファンとの距離が近いアイドルであることを目指すために、秋元氏は2番目の美人を集めたのだと宣言していました。

リフレーミングの実践:”あなた”をリフレーミングしちゃおう!

ここからが今回の本題です。求人情報誌を目を皿のようにしてみているあなた、職場で延々と叱られてうつむいているあなた、家庭で「どうしてこんな人と結婚しちゃったのかしら」とか考えて鬱々としているあなた!!

そんなあなたのストレス源を、リフレーミングしちゃいましょう。

今回はその水先案内として、もっともよくわかっている「自分の短所」をリフレーミングしてみようと思います。

みなさんが履歴書に書きそうな、面接でぽろっと口に出てしまいそうな短所を私がピックアップしますので、皆さんもぜひそんな短所を持っている人になったつもりで考えてみてください。

A:私って無口で、人と話すのが苦手なんですよね…

これはこのどのように返しましょう?

そうですね。「無駄なおしゃべりをせず、仕事をしてくれる」という枠組みはどうでしょう?

同じ「あまりしゃべらない」という特徴を、一度客観的に見て、ポジティブに解釈してあげることでその人の長所になりますね。以下もこれを繰り返していきます。

B:背が高くて人に怖がられる、太っているので人に怖がられる

これは体格的な問題ですね。太っているのはどうにかなりそうですが、背が高いのはどうにもなりません。状況をリフレーミングしてあげましょう。

「怖がられている」…ということは、少なくとも「目立っている、印象強い」という意味だとすると…イベントごとなんかで、目立つ力があるのはこういうタイプの人ではないでしょうか。

言い方は悪いですが、「不細工」というのも、「目立つ」というリフレーミングは可能です。

C:物事の優先順位がわからない、一つ一つの作業が遅いといわれる

これは最近若い人に多く見られる傾向だと思います。

こういうタイプの人は、実は「研究熱心」だったり、「物事を深く考え、慎重に行動するタイプ」であったり、また「作業が丁寧」であるだけのことも多いです。

上司から見ると、割と責めやすい部分なのでよく短所にされていますが、リフレーミングすることによってそれを長所として気楽に活動することができますし、上司の側から見てもそれを長所として活かせる場面を提供することで輝く場合も出てきます。

リフレーミングの力は立場を問わず有効なのです。

D:字が汚い

字が汚いのは、練習(字を書く経験)が増えれば自然と直ってきます。ですが、リフレーミングの思考を用いて考えると、「字を書く暇も惜しいくらい行動・思考が早い」という人が多く見られるのもこの短所を挙げている人の特徴としてあります。

リフレーミングでは必ず文の最後がプラス表現で終わります。よくドラマや映画などに出てくる博士や医者なんかは字がみんな読めないでしょう?(笑)

リフレーミングと介護職との甘〜い関係

ここまで話してきたリフレーミングですが、実はあらゆる職種の中でもっとも日常的にリフレーミングを利用しているのが介護職です。

介護職のお客様というのは、必ずどこかに不調や短所を持っているひとです(でなければ介護保険が降りません)。

一見何もない人だって、「年をとってしまった」ということ自体に精神的ダメージを少なからず持っているものです。

年をとってしまった…それだけの経験をつんできたってことですよ、がんばってきたってことですよ。

右麻痺で言葉が出ない、体が動かない…左側は動くでしょう?言葉が出なくても、意思疎通が出来てるでしょう?動かないからこそ、動けるようにリハビリをするんでしょう?

トイレを失敗してしまった…トイレを失敗してしまったことを恥じる良識があるってことでしょう。においが気になるようなら、においをおさえる用品を使いましょうか?

こんな声かけが呼吸をするまもなく飛び交っているのが介護職です。介護の世界はリフレーミングなしには動きません。

まとめ

介護職はリフレーミングを使うことで楽しく活動できる現場です。また、リフレーミングの実践によって、日常生活もストレスフリーにすごすことが出来ます。さまざまな場面に、気楽に活用してみてください。まさしく、あなたの見る目が変わる話です。

最後に、あなたの目線で”介護職”をリフレーミングしてみてください。

「下の世話なんか汚くてやだよ」といってくる家族を…「体をきれいにしてあげる仕事だよ」と説明するとエステティシャンやトリマーと同じことです。

「肉体労働でしんどいだろうに」といってくる家族を…「ふれあいの多い職場だよ」と説明すると事務仕事より楽しそうに聞こえます(しんどいのは正しい知識を持っていないからというのが著者の持論ですが)。

さぁ、今度はあなたの番です。Take it easy!気楽な介護職をぜひ!