『これから介護施設で働きたい!だけど面接では何を聞かれるんだろ…』
『書類は通ったけど、どうしても面接が苦手』
『介護未経験だけど面接の際に何をアピールポイントにすればいいかわからない』
たしかに面接は緊張するし、不安ですよね。そんな不安を持つ方の為に、介護施設における面接では、どんな事に注意すればいいかを、介護施設の面接担当者目線から面接時に気をつけておきたい事をまとめてみました。
目次
面接時に守っておきたい3つの事
面接に行く前にまずチェックしておきたい3つのことは服装・履歴書の内容・時間です。
あたりの前の事ではありますが、面接で落ちる原因の多くはこの3つが含まれています。
服装
あなたなら、どういった服装でいきますか?
例えば、面接の前に担当者から『当日はラフな格好でいいですよ』なんて言われている場合は迷っちゃいますよね。
やっぱりスーツでいくのが正解なのでしょうか。
重要なのは清潔感
僕が面接する場合も『服装はカジュアルな格好でも構いませんよ』と、あえて伝える事があります。
特に年齢が若い応募者に関しては、このように伝える事が多いです。そうしてどのような格好で来るのか楽しみにしているんです。
ここで見られているのは清潔感と常識と考えて下さい。僕からはカジュアルな恰好で構わない。と伝えてあるので、ジーパンとかで面接へ来たとしてもいいと思っています。
しかし、そのジーパンに穴が開いていたり、裾を引きずっていたらあまり良い印象は持ちません。
常識的によれよれのシャツや穴の開いたジーパンは清潔感は感じられませんからね。
やっぱりスーツが妥当
なので基本的にはアイロンのかかったスーツ、Yシャツ、綺麗な革靴で行くのが間違いないかと思います。
必ずしもスーツである必要はありませんが、面接にいくのであれば、襟のついたシャツ、スラックス、ジャケット。くらいの意識はもっていた方がいいでしょう。
女性の気を付けるポイントは?
女性の方で気を付けたいのは、ネイルや、プリンになってしまった茶髪はあんまり好印象とはいえませんのでご注意を…。
髪が長い方はゴムや、ピンなのでまとめて、髪が額にかからないようにすると好印象だとおもいますよ。
化粧は?こうすると吉
さすがにすっぴんで面接に行く人は少ないでしょうが、いったいどういう化粧で行けば印象がよくなるのでしょう。
やはり服装同様清潔感が重要です。具体的には
- 顔色が明るく見えるように、ファンデーションやBBクリームを薄めにつける(使い慣れたものを使うと良い)
- 眉毛を整える
- マスカラは使わない、もしくは薄め
- つけまつげ、カラコンは禁!
- 口紅、アイシャドーは派手なものは使わず、血色がよく見える程度に
- ネイルはせず、爪は短く、清潔に
あくまで面接は美しさを見せるためではない、と言うことを心がけておきましょう。
時間は厳守!
まずここで守りたいのは『絶対に遅刻は避けましょう』という事。人間は大事な時ほど、普段しない失敗をしてしまうものです。
しかし、どんな理由があったとしても、面接には遅刻しない様にしましょう。たとえ1分でも遅れれば、その時点で面接官のイメージは最悪です。
遅刻=面接してもらえない。くらいの気持ちで挑むといいでしょう。
それでも、電車の遅延、身内に不幸があった場合などで、どうしても遅刻してしまいそうな時、面接に行けない時などは、相手に謝罪をして、遅刻や行けない理由、遅刻するようであればあとどれぐらいで到着できそうであるのかを、事前に電話で伝えるようにしましょう。
面接には何分前到着が正解?
実際に面接をしていると、30分前から1時間くらい前に面接にくる方がいらっしゃいますが…『え、早くね?』ってなるだけなので、絶対にやめて下さい。
よく言われているのが、面接5分前から10分前到着ですが、実際にこのくらいの時間に来てくれると本当に助かります。
ですので、一番ベストなのは40分くらい前に面接会場近くに到着しておいて、面接時のあいさつの練習、身だしなみのチェックをした後、5分から10分前に到着するのが理想ではないでしょうか。
とにかく早すぎる到着は×面接相手も仕事中であると意識しておく事が大事。
履歴書
履歴書は自分をアピールするのに、とても重要なものです。
そんな、履歴書を作成する上で気を付けておきたい事をいくつか紹介しておきます。
手書きorパソコン?
最近、パソコンで履歴書を作成してくる方もちらほらいます。とっても見やすくて解りやすいのですが、私としては手書きの方が印象がいいです。気になって調べてみると、手書きの方が印象が良い。との答えが多くありました。
その理由の一つとして、字で人間を判断するタイプの面接官が多い。とのこと。
確かに字に人間性だったり、意外性って出ますからね。すごく清楚な女性でも、丸文字だったりすると、ちょっとがっかりしたりしませんか?
僕が手書きで書いてきてほしい理由としては、介護施設では介護記録の記載、家族への手紙など、手書きで書類作成をする機会がとても多いので、どんな字を書くのかを、単純に見ておきたいってのも理由の一つです。
ですので、面接先から履歴書の作成はエクセル、ワードを使って下さい。などの指定がない限りは手書きで作成するのが間違いないと言えるでしょう。
あとは、字が汚くて心配だ!なんて方もいると思いますが、相手にしっかりと読めるように書くように心がければ、問題ないとおもいますよ。
字が汚い事より、誤字があったり、適当にサラサラっと書いた物はすごく印象が悪いですね。そういうのはすぐわかりますから。
職歴の空白期間はどうしよう
履歴書の職歴をかく時に空白期間があると、突っ込まれたらどうしよう…。と不安になっている人も少なくないはず。
たしかに、空白期間があるといい印象はあまり受けないのも事実ですが、絶対にダメというわけではないのです。
僕が面接し、採用した中にも『3年間ニートしていました、その間、家でアニメ見て過ごしてました』みたいな人もいましたが、今では立派なケアマネージャーになっています。
僕が面接していてよくあった空白期間中の言い訳?は『祖母の介護をしていました』でしたね。
このように空白期間があって自信が持てない人でも、隠さずにしっかりと空白期間に何をしていたか、相手に説明出来るようになっておくことはとても大切です。
変に隠す方がよっぽど、印象が悪くなってしまうものです。
また経歴詐称も後で絶対に足がつくので辞めておきましょう。
面接官はココを見ている!
介護の面接は大手企業なんかと違い、あんまり堅苦しい形式ばっていない所が多いです。どちらかというと、会話の中にいくつか質問を織り交ぜてくるようなイメージでしょうか。
また、多くの施設関係者に採用をどんなポイントで、決めているかをきいたところ圧倒的に『第一印象』と答えた施設関係者が多かったです。
たしかに、僕もほとんどが、第一印象できめています。あとは夜勤が出来るか等の勤務条件が揃えば、わりとすぐ採用してしまいます。なにせ慢性的に人が不足しているのは事実ですから。
こう書くと、面接関係ないじゃん!って思うかもしれませんが、大いに関係があります。
介護は肉体労働と思われがちですが、重要なのはそれだけではありません。もう一つ重要なのは、会話力、つまり『コミュニケーション能力』なのです。
面接時よくある質問と回答例
介護の面接において、大事な事は第一印象と会話力と書きましたが、押さえておきたいのは、よくある質問とその答えです。
ありきたりな質問に対して、ありきたりな答えでもいいのですが、そこに少しだけおっ?と思わせるのが面接を乗り切るための、コツだと僕は思っています。
そこで、よくある質問に対してどう答えるかと、言ってはいけないNGワードをいくつか紹介しておきますね。
前職をやめた理由はなんですか?
この質問は必ずされる思って間違いないでしょう。しかし質問されると解っていても、思いがけない事を答えてしまうもの。
ここでは一体、どう答えるのがベストなのでしょうか。
まずはNGワード
- 給料が安かったから
- 人間関係が悪かったから
- 仕事がきつかったから
普通、面接でこんな事言わないでしょう?って思いませんか?面接していると、案外このまま答える方がいるんです。
前職を辞める理由なんてだいたい決まっているもの。給料か人間関係か勤務時間とかですよね。
面接する側もまぁそうだよね。と思って聞いているわけです。
しかし、すべてネガティブな印象ですよね。よくあるのが、前職の悪いところを言いたい放題言って、満足される方がいますが、悪口を言う時間ではないので気を付けつけてくださいね。
僕が面接するときは相手をリラックスさせて、本音を聞き出そうとします。面接ではよくある手法ですね。
相手の物腰が柔らかく、話しやすくても上記のような、ネガティブワードは言わないように気を付けましょう。
こんな風に答えてみよう
それではこの質問に対してどう答えるのが正解だったのでしょうか。
介護職未経験であれば
『介護技術を学びたい』
『働きながら資格を取得したい』
といった、向上心があることを伝えるといいですよ。
資格がない方もこの答えで大丈夫だとおもいます。経験者で、初任者研修や実務者研修者は
『介護福祉士を目指したいから』
『ケアマネの資格を目指したいから』
などと、答えられると良いでしょう。
どうして介護をやろうと思いましたか
未経験者なら必ずされるであろう、この質問。誰でもできる仕事だと思われがちな介護のお仕事ですが、専門職には間違いありません。
業務自体はこなせたとしても、知識不足で事故を起こしたり、入ってすぐ辞めてしまう人も多いのです。事業所としては仕事に慣れた頃にやめられるのが一番困るものです。
なので、この質問の意図としては『この人すぐやめないかなぁ?』『介護なめてないかなぁ?』といった感じ。
ですから、この質問に対しては『私はすぐやめないし、介護なめてませんよ』というのが伝えられるといいですね。
こう答えてみよう
どうして、介護を始めようと思ったかは人それぞれだとおもいますが、よくある理由がこちら。
- 自分の祖父が介護が必要になって興味を持った。
- 自分自身で祖父の介護をしたかったから。
- 怪我で入院したときに、介護士さんや看護師さんかとても優しくて、憧れて。
- 高齢化社会に向けて、介護福祉系の技術や知識が学びたかったから。
などでしょうか。概ねたこんな感じの返答で大丈夫だと思います。必要なのは、なにかエピソードがある事。
この他にも、志望動機がしっかりしている場合にはそのままの熱意を伝えれば、印象は良くなると思いますよ。
NGワードはこちら
- お金が必要だった。
- 介護なら出来るかと思って…。
のような事は真実であっても言わないように注意しましょう。正直なのは良いことですが、何事にも建前は大切ですし。まぁ多少の情熱は必要ですよ。
どうしてうちで働きたいと思いましたか?
この質問もだいたいされるはずです。が正直にいえば僕が面接している時はあんまり聞きません。なぜかというと僕が経営者ではないから…。
しかしデイサービスや小規模の事業所では、自社の経営理念に賛同出来ない場合は採用しません!なんて考えている場合もあり質問される事がありますので注意が要チェケラッ!
ここでのNGワードはこちら
- お給料が高かったから
- 家から近いから
- 休みが多いと聞いて
いやーわかります。余程の理由がない限り、理由なんてこんなですよ。意識低い系の僕はこんな理由でしか転職しませんもん。綺麗事ばかりの経営理念に賛同出来ない時もありますよ。
しかし!
それじゃ受かりません。
こう答えてあげよう
経営者が面接する場合は経営理念を褒める&共感するようにすると吉
まぁ経営者でなくとも、経営理念をちゃんと調べてきたという理由で印象はグッとあがるはず。経営理念はHPなどに載っているので最低限チェックすると良いでしょう。
例えば経営理念が「地域と連携した〜」
なんて謳っているところなら。
「地域と連携したサービスと言う所にとても共感できました。なぜなら私の祖母も介護が必要でしたが、地域に入所できる施設が見つからず、遠方の施設に入所になってしまい面会の際など、母が大変苦労している所をそばでみていました。遠方の祖母の所には、なかなか私も面会にいけず孝行できず後悔していました。そんな中で〇〇は地域と連携した受け入れ体制や、地域の〇〇行事の参加も素晴らしいと思います」
このように共感している事を伝えて、一緒に働きたいような事を言っとけばOKだと思います。
また、NGワードのなかに休みが多いからとかは言わないようにと書きましたが、ホームページの中の求人情報に、お休みも充実!有休消化率100%!子育てしながらでも安心!とか書いてあったら「ホームページで拝見させていただきました、有給消化率の良さも私にとってはとても魅力的でした」とかは言っても大丈夫かもしれません。
大切なのは一応HPで確認してきました、というのが伝わればいいのかと思います。
受かる為の裏技
長々と書きましたが、実は介護施設には受かるための裏技があります。
その方法は大きくわけて2つ
- 面接にいたる前にボランティアや施設見学を希望する
- 転職エージェントを使い倒す
ボランティア&施設見学
はっきりいってかなり優位になれるのがこの方法です。はじめに就職希望施設でボランティアで1日職場体験を希望する、もしくは施設案内をしましょう。
この時に大切なのは働いている人たちに気にいられる事、1日で気に入られるのは難しいでしょうが、重要な事は悪い印象を与えないようにする事です。
具体的には…
笑顔・しっかりとした返事・文句は言わない・メモしたり仕事に興味をみせる
この4点に気を付けましょう。
現場の評価がよければ、面接かと思ったらいつから来れますか?なんてほぼ採用コースの質問をされることもあるはず。
また施設見学を勧める理由はもう1つあります。それは、実際の現場をみて本当にその施設でいいのか、肌で感じる事が出来るからです。
例えば求人情報がよくても蓋を開けてみたら、労働環境がひどかったなんて事はよくある事。一回は現場を見ておいて損はないと思いますよ。
転職エージェントを使い倒そう
転職エージェントとはあなたにあった条件の施設を探してきてくれたり、希望する施設の仲介者になってくれる存在です。面接のアドバイスしてくれたりする所も!
メリットは
希望した施設の評判も気兼ねなく確認できる&未経験者でも就職出来る確率がかなり高い&なにより無料がいい
施設見学にいくのはちょっとダルイなぁ。なんて人にはオススメです。
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もっと詳しく知りたい方は「介護転職サイトおすすめ比較ランキングTOP5」も参考にして、少しでもあなたに合った転職サイトを探して見て下さい。
まとめ
いかがでしたか?
介護業界は面接難易度は比較的には低いと思いますが、それでも面接は緊張してしまうものですよね。今回紹介した内容が少しでも役に立ってくれれば嬉しいです。
成功の秘訣はこんな感じ
- 清潔感
- 介護に対する多少の熱意
- コミュニケーション能力
- 施設見学
- 面倒ならエージェント
それではグッドラック!