「介護職のボーナスってどれくらいなの!!?」
「え・・・前年度実績1ヶ月だけ?!笑えない・・・」
介護職といえば薄給というイメージがありますが、ボーナスはどれくらいもらえるものなのでしょうか。
ちなみに介護福祉士、勤続5年の私の働いている老人保健施設では、
基本給15万円×2・5ヶ月=37万5千円が冬と夏に2回。
合わせると年に75万円がボーナスとして貰えていることになります。
こう考えるとボーナスってでかいですよね。しかし、その前の職場ではもっと少なかったり、一切ボーナスを貰えない職場もありました。
また、実際にこれは良いほうなのか、少ないほうなのか、周りの人達はどれくらいもらっているのか、そして、もっとボーナスを貰う方法があるのか。考えるだけで寝れません・・・。
というわけで今回は、介護職のボーナスの実態について調べてまとめてみました。
- ボーナスの平均や計算方法
- 施設別ボーナス徹底比較
- ボーナスをたくさん確実にもらう方法
の3本立てとなっております。
「これから介護職を始めたいけどボーナスが気になる!」という方や、「今介護職でボーナスが少なくて不満!」という方は是非チェックしてみてください!
目次
介護職のボーナスについて知ろう
介護職のボーナスは低いと思われがちですが実際の所どうなんでしょう。
低いボーナスでももらえるかどうかで仕事のモチベーションは大きく変わってきますよね。
実はボーナスの有無は企業側が決められるので『ボーナスなし…』なんて事も結構あるのが現実です。
それでは平均はどれくらいなんでしょう。
平均は1回25万円
厚生労働省の毎月統計調査の29年度の賞与平均によると
社会保険・福祉等の夏季賞与平均は250,108円(事業者規模100人〜499人の場合)
わかりやすく言えば、夏のボーナスの平均は25万円でしたよ!って事です。
さらに厚生労働省に電話で確認したところ、この統計はボーナスをもらっていない人も対象になっているので、「実際はもう少し高いだろう」との事でした。
ちなみにこれは1回の平均ですので、夏と冬の2回ある場合は20万円×2回。1年間のボーナスとしては50万円程度が平均となってくると思います。
(50万円は額面なので、そのほか税金などが引かれるので手取りは40万円前後といったところでしょうか。)
ボーナスの手取り計算方法
ボーナス(賞与)は額面から
社会保険料と税金が引かれた額が手取り(実際に振り込まれる金額)になります。
社会保険料として引かれるのは(控除される)この3つ
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
あとは源泉所得税です。
計算方法は計算式とかが一応ありますので、自分のボーナスがどのくらい控除されるのか知りたい!と言う方は以下のサイトに計算ツールがあるので使ってみるのもいいでしょう。
基本給×◯ヶ月が基本
求人広告とかに『賞与前年度4ヶ月実績あり』と記載してある場合がありますよね。
これは「基本給×4ヶ月=ボーナスが前年度支給しましたよ」という事になります。
なので基本給が10万円の場合は
10万円×4ヶ月=40万円
がボーナスとして支給されます。ここから上記した控除額を差し引いたものが手取り額になるわけですね。
ボーナス(賞与)は「基本給×◯ヶ月」で計算する事業所がほとんどですが、中には勤務態度や利用者からの評判などで賞与の額が変動する事業所もあるので、転職の際はよく確認しておいた方がいいと思います。
あとはあくまでも基本給なので各種手当(夜勤手当や資格手当など)は含まない額だと思っておいてください。
『手取り20万円だから20万×4で80万円!』みたいに考えていると痛い目にあうので注意です!
ボーナスはもらえるだけマシ?
以前、ボーナスの少なさを会社にぼやいたところ、会社からはこんな事を言われた事を私は忘れません。
『公務員のボーナスがいくらだったとか、あそこはいくらもらっていたとかぼやくけどさ、実際に大企業に入る能力や公務員になる勤勉さがあったらココには勤めていないと思うのよ。ボーナスは貰えるだけマシ。もっと貰いたかったらもっと勉強していいところに勤めればよい。』
と言われました。辛辣ですよね・・・。
しかし、だからと言って全ての介護職のボーナスが少ないわけではありませんよね。
もちろん少ない人の方が多いのかもしれませんが、中には仕事に見合った満足できるボーナスを貰えている人も事実います。
私自身もそこで「まぁボーナスはもらえるだけマシか・・」と諦めてしまわずに行動に移したところ、その時よりもボーナスを上げることができました。
というわけで続いては、より多くのボーナスをもらう方法に移ります。
施設別ボーナス比較
介護職と一言で言っても、介護施設の種類はいくつもあります。そしてボーナスは施設によって千差万別。
これから長く介護業界にいるのであれば、他の施設はどうなのかをまず知っておきたいですよね。
そこで、いくつかの施設に転職をしてきた私が、実際にもらってきたボーナスや、周りの介護仲間の話しを参考にして、介護施設別のボーナス比較をしていきたいと思います。
(個人的な例なのでもちろん施設によって変わります。金額は参考程度に御覧ください。)
老人保健施設
ボーナス:75万円
老人保健施設(老健)。こちらは現在の職場です。経営母体は医療法人、つまり病院ですね。
勤続5年で、ボーナスは【基本給×5ヶ月/年(冬2.5ヶ月・夏2.5ヶ月)】です。
基本給が15万円なので2.5ヶ月=37万5千円が1回分。
この額が年に2回もらえるので合わせて75万円が年間で貰えている事になります。
ちなみに月給は基本給と夜勤の回数5〜6回などを合わせて、手取りで23万円程度。
ボーナスの37.5万円は社会保険料・源泉徴収税が引かれるので手取りだと30万円でした。
有料老人ホーム
ボーナス:60万円
有料老人ホームは私は勤めた事がないのでわかりませんが、有料で勤めている友人にボーナスをこっそり聞いたところ、
「変動は多少あるけれど、年間で60万円は確実に貰っている」
とのことでした。(介護福祉士資格あり、勤続3年)
特別養護老人ホーム
ボーナス:50万円
社会福祉法人の特別養護老人ホーム(特養)。私が一番最初に勤めた施設です。
18歳の頃で右も左も分からないような私でしたが、きちんとボーナスは出ました。
その時に実際に働いた期間は2年で、介護未経験でもちろん無資格でしたが、
給料は月に約25万円。ボーナスは夏冬ともに25万円。年間で50万円ほどでした。
デイサービス
ボーナス:なし
民間の小規模デイサービスでは正社員として2年ほど働いていましたが、ボーナスはありませんでした・・・。
(ちなみに求人には「賞与あり」と書かれていたのですが。。。)
デイサービスは民間企業が経営しているところも多く、ボーナスの設定も様々。管理者候補などと昇給や賞与を匂わせて求職者を誘い込む場合も多いです。
もちろん全てではありませんが…。ボーナスがあるデイサービスの方が珍しいかもしれませんね。
まとめると・・・
年間で手取り50万円以上のボーナスが欲しい!なんて方は
- 老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
- 有料老人ホーム
の3つがボーナスが比較的しっかり出るところが多いので、おすすめですね。
デイサービスに関してはボーナスが少なかったり「賞与あり」と書かれていても実際には貰えないこともあります。
デイサービス勤務で賞与がある程度ほしい!と言う方には有料老人ホーム併設など、母体がしっかりしているところはきちんと賞与も出してくれる所が多いのでオススメですよ。
高いボーナスをもらう方法
介護職の平均ボーナスは年間50万円ほど。中にはもっと貰えるところもありますし、逆に一切ボーナスが出ないところもあります。
きっと誰もが「他よりも高いボーナスが欲しい!」と思うと思いますので、続いてはより高いボーナスをもらう方法を紹介していきます。
こちらを知っておくことで失敗する可能性を下げることができますので、
「今から介護職で働きたい!」
「今のボーナスが少なすぎる!」
という方はチェックしていきましょう。
今の施設で上げるのは難しい
現在介護施設で働いていて、もっとボーナスを上げたいと思っている場合。結論を言ってしまうと、その施設でボーナスを上げるのはとても難しいです。
例えば営業や販売のような仕事なら、個人の頑張りで売上を上げることができますし、その成果が数字として出るので交渉しやすいのですが、介護職に関してはなかなか難しいですしね・・。
また、施設側に「もっとボーナスを上げてください!」なんて交渉したり、同僚などに「ボーナス少ないよね・・」なんて愚痴ってしまうのはとても危険です。
私も上に交渉した時には辛辣なことを言われて心が折れましたし、同僚と愚痴っても何も解決しないですよね。ネガティブになってしまいます。
なので、もっと給料を上げてボーナスを上げたいのであれば、転職するしかありません。
私自身も転職を繰り返す中で給料もボーナスも上げることができましたし、これからずっと働き続けるわけなので、やっぱり給料に満足できるところで働いた方が精神的にもいいですよね。一番手っ取り早い方法です。
求人サイトでは見極めが難しい
介護の転職で求人サイトを使うのは辞めましょう!これはハローワークも含めてですね。
求人広告には「年2回賞与あり!」と記載されていても、実際にはそんなに貰えなかったり、最悪もらえないなんてことはザラにあります。
また、もし求人サイトで見つけた場合には、面接の時に「ボーナスはいくら貰えるんですか?!」と念を押して確認した方がいいですが、働く前から面と向かってお金の話しをするのは勇気も入ります。
働きだして後から「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔しても後の祭りですので、求人サイトで探して自ら面接に行くのはオススメできません。
転職するなら必ずエージェントを使う!
介護の転職といえば「転職エージェント」を使うのが定番です
転職エージェントとは、担当者がついてあなたの要望を聞き、条件の合う求人を代わりに探してくれるようなサービスです。
この転職エージェントを使うことで、より条件が良く、たくさんのボーナスをより確実にもらえる職場を探すことができます。
なぜ求人サイトを使うよりも良いのか、その理由を3つにまとめていきます。
1、たくさんの施設を探せる
転職エージェントは、求人サイトに載っているような一般公開されている求人以外にも、その転職エージェントだけが取り扱う「非公開求人」を持っています。
普通に探して2、3社しかヒットしなかった場合にも、転職エージェントを使えば10社以上も出てくることがあります。やはりより多くの求人と比較した方が待遇の良い求人に出会う確率がグンと上がりますよね。
また、非公開求人は「一般公開の求人と比べて条件が良い」という特徴があるので、より給料が良くボーナスが高い求人を探すことができます。
2、内部事情に詳しい
転職エージェントは、担当者が地域の施設に足を運んでいたり、その施設に紹介して実際に働いている人の声を拾っているため、働いてみないと分からないような”内部事情”を把握しています。
施設で働く人達の満足度や「今年のボーナスはいくらだった」などの情報があるため、求人情報にあることが本当なのか、ボーナスは本当にもらえるのか、実際にどれくらいボーナスがもらえるのかをリアルに知ることができるので、後から「実際とは違った!」なんて失敗が少なくなります。
3、交渉してもらえる
「ボーナスっていくら貰えるんですか?」「経験や勤務年数によってボーナスはあがりますか?」
というような、聞いておきたいけど直接には聞きづらいことも、転職エージェントなら第三者としてしっかりと確認してもらうことができます。
また、今までの経験や資格の有無によっては、もっと良い待遇で働けないかと交渉してもらうことも出来たりします。
これから介護職を始めたい方はもちろん、今の職場に満足していない方は是非転職エージェントを使って、もっと待遇の良い職場はないのか相談してみましょう。
一社は登録しておきたい介護転職サイトランキング
転職サイトの大手であるマイナビが運営する介護転職エージェントです。
「介護転職と言えばマイナビ」というほど知名度があるため求人数も多く、さらに全国に支社を持っているため転職への悩みにもしっかりサポートしてもらうことができます。
より高待遇な求人を選びたい人はもちろん、どの方にも安心してオススメできる転職エージェントですので、迷ったら是非登録しておきましょう。
- 大手で求人数が多い!
- 求人・転職へのサポートが手厚い
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まとめ
最後に、介護職のボーナスについてまとめていきたいと思います。
- ボーナスの平均は年50万円ほど
- ボーナスがない場合もある
- 施設系(老健・特養・有料)はボーナス高め
- ボーナスを上げたければ転職が1番早い
- 転職エージェントを必ず利用しよう
これから介護を始める人は必ず転職エージェントを使って、相談しながらより多くのボーナスがもらえるところを探してみてください。
すでに介護職として働いている方でもっとボーナスを上げたい人も、是非転職エージェントに相談をして今のボーナスが適正なのか、周りの施設ではどのくらいもらえるのかだけでもチェックすると参考になると思います。
長く働く職場ですのでボーナスはとても大事。介護職は薄給と思われがちですが、しっかりボーナスが出るところへ就職できれば、年収400万円台まで狙う事ができます。
是非こちらの記事を参考に、ストレスなく毎日楽しく働けられたらと思います。