「介護の仕事っておじいちゃんおばあちゃんの世話をするんだよね。なんだか大変そうだけど実際はどうなんだろう・・・」
なんとなくはイメージ出来るけど、具体的にはまったく知らない世界。そんな介護職を今から始めてみようと思ってもやっぱり仕事内容が解らないと不安ですよね。
実際では、
- 高齢者の身の周りのお世話をしたり
- TVドラマとかだと車いすに乗ったおじいさんとおしゃべりしながら散歩したり
- いやいやオムツかえたりとかお風呂いれたり、ごはんを食べさしてあげる
などなど想像の通りなんですが、こんな内容でもしっかりと意味があるし、もちろん辛いこともあれば楽しいこともたくさんあります。
というわけで今回は、一般的な介護施設では一体なにが行われているのか。そして本当に初心者でも出来るのかなどを、1日の流れにそって解説していきます。是非参考にしてみて下さいね。
目次
介護職での主な5つの仕事内容
介護と一括りに言っても、デイサービスや老人ホームによって若干の仕事内容が異なります。
なので、今回はメジャーな5つの仕事内容をまとめていきますので、介護をしてみたいけど悩んでいるあなたが「こんな感じなのかー」と職場の空気感をイメージしてもらえたらと思います。
それでは紹介していきます。
1,申し送り、情報収集
まず“申し送り”とは施設利用者の夜間の状態や、具合の悪い方の変化がなかったか? など夜勤者から日勤者に報告する事を指します、
情報収集とは新しく入所した方が どのような病気で、どんな人なのか、なにをしてはいけないのかなどをチェックすることです
2,離床、臥床介助、移乗介助(トランスファー)
車いす移動をしている方や、足腰が悪く自分自身の力でベットから起きる事を起こしたり、 寝かしたり、同一平面ではない所の移動をする事です。
介護従事者の間では、略されてトランスなんて言われている介護の基本技術ですね 簡単なように思える事ですが、脳こうそくなどで身体に麻痺がある高齢者を移動するのはすごく体力や力を使いますから、介護者が腰を壊す原因の1つでもあります。
もちろん正しいトランスファーを行う事で介護する側、される側共にとても楽になり 腰への負担も減らすことも出来ます。
3,オムツ交換やトイレへの誘導(排泄介助、陰部洗浄)
自力でトイレまで行って排泄行為をすることが出来ない方や、おしっこや排便がしたい という感覚が損なわれてしまった方は、オムツや紙パンツを着用しています。
このオムツや紙パンツの間にはパットと呼ばれる女性のナプキンの役割のような、役割 を果たす物があり、このパット内に排泄され汚れたパットと清潔なパットを交換したり、 性器やおしりを温かいタオルや、お湯を使って清潔にする事です。
トイレ誘導
「おしっこがしたい、便がしたい、だけど自分ではトイレに移る事が出来ない」または、トイレの感覚が損なわれている方でも大体朝9時くらいに、「この人はいつもおしっこが出るからトイレへ連れていってあげよう。」なんていうリハビリの一環として行うこともあります。
排泄介助
最初抵抗がある方が多いと思います。そしてオムツ交換も中腰での介助になる事が 多く、腰への負担になり腰を痛めてしまうケースは少なくありません。
しかし、排泄への抵抗も慣れればなくなるものですし、腰への負担もベットの高さをリモコンで調整したり、 障害となるベット柵をきちんと外す事で解消することができます。
4,レクリエーション
レクリエーションとは、余暇を利用して、自発的に、 ゆとりと楽しみを創造することと、定義されていますが。 簡単に言えば、高齢者は暇な時間を過ごしがちなので、 何もしていないと身体も 頭も弱るから、何か身体や頭を使って楽しい事やりましょうよ。 という事です。
具体的に何をしているかと言うと、
「体操・玉入れ・トランプ遊び・工作・物送り・輪投げ・ボーリング・おはじき・ちぎり絵・塗り絵」
などなど 上記は本当にごく一部でたねをかえ品をかえ毎日行います。 簡単そうですよね?これ大変です。 身体に麻痺があったり、指先が上手く動かせなかったり、 認知症でルールが理解しづらい方が 大半を占めています。なにより、高齢者の皆さん輪投げをしたり、ボールで遊んだりしたくない って方が多いですからね。
僕も80歳になったらボールで遊びたくないですね笑 そんな中で個人に合わせたり、集団で何とか楽しんで、 リハビリの一環になるものを考えて実行するのがレクリエーションです。
大変だと書きましたが、 利用者の皆さんがゲストで、自分自身がホスト役に徹するような物です。 人を喜ばせる事が好きな人は、なんの苦もなく、逆に楽しめるかもしれません。
5,食事介助
高齢者になると、食べる機能が低下し、食道から胃に入るはずの食べ物が、息をするための気道を 通り、肺に間違いルートで入ってしまう事があります。これを<誤嚥>といいます。
健康な方なら、ひどくむせます、げほげほして間違って入ってきた食べ物を出そうとするのです。 しかし高齢者の場合、反射能力が低下していることからスルリと肺に到達し、肺炎をおこします。 これを<誤嚥性肺炎>といいます。
誤嚥性肺炎で亡くなった著名人では料理人の周富徳さんや、プロレスラーのラッシャー木村さんなどが 有名です。食の鉄人やプロレスラーの命を奪ってしまうほど、実は怖い病気なのです。
食事介助とはこのように誤嚥してしまわないよう、うまくごっくんできたタイミングで、食事を 口に運ぶお手伝いをしたり、麻痺があって手を自由に動かす事が困難な方への援助を行うことを いいます。
高齢者のための施設での食事介助で多いのは、食べる事を忘れてしまった方への食事援助も多く あります。認知症になってしまうと、驚くことに食事の食べ方、食事の意味、味覚なども忘れてしまう ケースがあります。
食事を前にしても、茶碗をタワーにしてしまったり、ごはんをしばらくの間、手 でこねて床に捨ててしまったり。<遊び>と呼ばれる行動をしてしまう高齢者に、食事の援助をします。
食事介助は直接命に関わるような、介助ですのでゆっくりと時間をかけて覚えていく事をお勧めします。 忙しく、人手が不足しているような施設だと、作業のように食事介助をすすめていったり、難しい利用者に新人をつけたりする所もあると思います。
このような施設はあまりいい職場とは言えませんね。 逆に食事をゆっくりと食べられている施設は、すべてに余裕のある職場だと思います。
まとめ
以上が大まかな仕事内容でした。
始めは大変なところもありますが、すぐに慣れますし、お年寄りとのコミュニケーションが得意だったり好きな人は特に楽しく出来る仕事でもあります。
興味がある人は是非介護職を始めてみて下さい!
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