介護職の男性は案外悩みを抱えているもの。
僕自身、10年以上介護職に携わってきましたが、不安ばかりでいつも「転職してーなぁ」「介護やめてーなぁ」と考えていました。
そこで僕が転職する時に気をつけた事や、アドバイスできる事をまとめてみました。いま現在、介護未経験さんで介護転職を考えている方。
介護施設で働いているけれど、不満があって辞めたい、転職したい方は必見なので、是非参考にしてみて下さいね。
目次
介護の転職を考える理由
介護の転職を考える理由は人それぞれだと思いますが、僕自身が転職したいと思ったキッカケは将来への不安でした。まだ20代前半の頃は将来の事なんて考えず、そのままなんとなく介護を続けていました。
しかし30代になり、付き合っている彼女と結婚を考えた時に「あれ?俺これやばくないか?」となったわけです。
なんとなく介護職何年もやっていると、こんな悩みがでてきます。きっと他の介護職男性の中にも共感してくれる方がいるのでは?と思いながら書いています。
介護職の年収
まずは一番の理由がこれですね。20代前半の頃はまだ周りと大差がなかった年収ですが、気がつけば仲間内では随分下のほうに。
飲み会なんかで、酔っ払った友人同士が年収の低さを嘆いている中で「そんなもらってるんかこいつら…」となるわけです。
具体的に言えば、年収300万円…。
実家暮らしだったので、特に困る事はなかったのですが一人暮らしや、結婚して所帯を持つ事を考えたら、はっきりいって厳しい額ですね。
僕の場合だと当時、働いていた事業所へ徐々に不満がでてきました。そうしてこんな風に考え始めるのです「男がこんな額で満足しているのはおかしい!」と。
皆さんはどうでしょうか?
ちなみに介護職の年収はだいたい280万〜400万円。同じ介護職でもなんとか400万円までは年収を上げたいですよね。
年齢
年齢も考えちゃいますね。歳を重ねていくたびに「本当にこのままでいいのか」という思いにかられていきます。
介護の現場はなんといっても力仕事、男性職員となればなおさらです。腰痛もちの方も少なくはないはず。このまま歳をとっていって、いつまで現場で働けるんだろうと不安になってしまいませんか?
万が一、身体が動かなくなったりしたら会社は保証してくれるのか?家族はどうする?なんてどうしても考えてしまいます。
人間関係
人間関係はどうでしょうか、男性が増えてきたといっても、まだまだ介護現場は女性の割合が多い事業所が多いです。そうなってくると人間関係は大変。介護施設職員の女性は気が強い方が多いですからね…。
ちょっと嫌われたりしたら一気に総スカンなんて事も珍しくはありません。
女性職員でなくとも、上司との人間関係に悩み転職を考える方もいるとおもいます。
介護職である事
僕は介護のお仕事が大好き!一生の仕事に間違いない!と考えていますか?
残念ながらそういう方は少ないはず。
男がやる仕事なのか?
介護のやりがいってなんだろ…。
とお悩みではないでしょうか。
僕は高校卒業後からずっと介護職に就いているので、漠然と「他の仕事もしてみたいなぁ」と思う事が増えてきました。また男性で介護職ってどうなんだろう…。と社会的イメージも気にしてしまったり。
それでも介護をする
と色々な不満が爆発してしまいますが、ふと考えたら自分の歩いてきた道を振り返れば他にやれる事ってなんだろ?ってなるんですよね。
僕の場合は介護でした。
結婚して、将来を考えた時だからこそ、介護だったんですね。10年間で得た、たしかな技術とノウハウはありましたから。
介護を続けるメリットは業界の安定でした。まだまだ高齢化社会は続きますからね。体が動かなくなっても、ケアマネジャーなどで、デスクワークは出来るし、年収アップも狙える。こう考えるようにしたんです。
介護転職にまつわる不安&解決策
じゃあもういっその今の職場やめて転職しよう!
と、考えてみたものの、30、40代で介護の転職ってどうなんだろう…。と不安になってしまいませんか?30代からの転職って想像以上に大変だし、なかなか勇気がいります。
ここでは、男性が介護転職を考えた時にどのような不安があるのか、またその不安を解決する為の策をまとめてみました。
給料は下がらないか不安な人
せっかく重い腰をあげて転職してみたはいいけれど、給料下がってるじゃん!では冗談にもなりません。
転職にあたり不安なのはやっぱりお給料だと思います。
いざ転職だ!と思って求人チラシをのぞいてみても、大まかな年収しか書いていないし、賞与も一体いくらなのか。そもそも賞与があるのかだって分からない。
こんな事ありますよね。せっかく転職するのであれば、長く勤められる事業所をきちんと探したいものです。
それでは、今の職場よりお給料の良い職場を探す為には、一体どうすればいいのでしょうか。
介護職をしている友人に聞きまくる。
介護職をしていると、他の施設に転職していく人たちって多いですよね。そういった人に連絡をとってみるのも一つの手段です。
「実は俺もやめようと思ってるんだけど、〇〇さんの所って転職してぶっちゃけ年収あがった?」
他人の年収は、なかなか聞きづらいし、ぼんやりとしか教えてはくれないですよね。しかし元同僚であったり、友人であれば、そのハードルは低くなるもです。
年収があがっていれば、職場の雰囲気や仕事内容などを、今の職場と比べてみて転職するかジャッジしましょう。
ここで気をつけたいのは冷静になる事です。他人の芝生は青く見えるのが世の常。ましてや、現職をやめたいと感じているのであればなおさら。
「負けると思ったら負け、勝てると思っても待て、冷静になれ」
いつも冷静になれない友人がいった一言です。
友人から誘われても一時の感情ではなく、将来性などもふまえて、転職するのか決断しましょう。
求人チラシはあてにしない
先にも書いたように、求人のチラシなどには詳細が書いていない事がほとんどです。
なぜなら、求人広告を打つような事業所は離職率が高く、慢性的に人材不足だからです。
つまり慢性的な人材不足=ブラック企業が多いということなんですね。
特に毎週チラシに掲載しているような施設は、危ないです。
そんな中でも、どうしても気になる!転職したい!と思うような所があれば、一度施設見学に行く事をおすすめします。
電話で「求人広告をみて気になっているんですが、一度施設の方を見学させていただけますでしょうか?」
と問い合わせてみましょう。だいたいの施設がOKしてくれるはずです。そこで案内の担当に、お給料の事などを聞いてみましょう。
あんまり給料の事とか聞きづらいなぁ…。と思うかもしれませんが、面接とかになったらもっと聞きづらいし、聞けないものです。
転職エージェントを使う
最近の主流の転職エージェントって知っていますか?
あなたの代わりに転職先を探してきてくれます。
これの優れている所は、自分の望む条件を満たした所を探してきてくれる所。あと無料という事。
タダほど信じられないものはない。そう思う人もいるでしょう。しかし転職エージェントは依頼者からではなく、企業から成功報酬といった形で報酬を得ています。なので依頼者にはお金はかかりません。登録もスマホからできて簡単でした。
ここで注意したいのは、押されない事です。紹介されても条件にあわなければ断るようにしましょう。
転職エージェントは色々な特色があるので、エージェント選びも大事になってきます。
一社は登録しておきたい介護転職サイトランキング
転職サイトの大手であるマイナビが運営する介護転職エージェントです。
「介護転職と言えばマイナビ」というほど知名度があるため求人数も多く、さらに全国に支社を持っているため転職への悩みにもしっかりサポートしてもらうことができます。
より高待遇な求人を選びたい人はもちろん、どの方にも安心してオススメできる転職エージェントですので、迷ったら是非登録しておきましょう。
- 大手で求人数が多い!
- 求人・転職へのサポートが手厚い
- 「今すぐ」or「ゆっくり」を選べるので自分のペースで探せる!
公式サイト:https://kaigoshoku.mynavi.jp/
きらケアは実際に働いてみないと分からないような職場の内部事情に詳しい転職エージェント。【人間関係・雰囲気・評判・退職率】などを事前に知れるので、職場の人間関係に不安なあなたにはオススメ!
- 働かないと分からない内部情報に詳しい
- 良い情報以外も事前に共有
- 面接の対策・同行アリ!転職成功率UP
公式サイト:https://job.kiracare.jp/
かいご畑は介護未経験や無資格の方でも安心できる専任コンサルト。13万円ほどかかる実務者研修資格などのスクール代金を全額負担してくれるサービスがあり働きながら無料で介護資格がとれます!
- 未経験・無資格の方も安心サポート
- 介護資格を0円で取得できる!
公式サイト:https://kaigobatake.jp/
もっと詳しく知りたい方は「介護転職サイトおすすめ比較ランキングTOP5」も参考にして、少しでもあなたに合った転職サイトを探して見て下さい。
新しい職場に馴染めるのか不安な人
新しい職場に馴染めるかも心配です。コミュニケーション能力が高い人や、容姿に自信がある人はいいのですが。
自分を鏡でみてどうでしょうか?中年のおじさんではないですか?残念ながら僕はしっかりとおじさんになっていました。
介護の現場は7割が女性ともいわれています。そんな中におじさんがポンッと投入されたら、なかなか上手く馴染めないかもしれませんよね。
そんな思いをするくらいなら…と転職活動も不安になってしまいます。
しかし!諦めてはいけません!いくつかのポイントに気をつければ新しい職場にも馴染めるはずだと思うのでまとめてみました。
まずは清潔感を出す
馴染むもなにも、嫌われたりしたらノッケからつまづいてしまいます。こんな事に注意するといいでしょう。
- 髪は短く脂ぎっていないか(匂いのきついポマードは禁)
- 体臭・口臭には気をつけよう
- ヒゲはこまめ剃りましょう(チクチクお髭は嫌われちゃいます)
挨拶をする
最初が肝心!きちんと挨拶しましょう。
朝なら11時くらいまで「おはようございます」帰りは「ありがとうございました」「お疲れ様です」としっかり声に出していえる様にしましょう。
ボソボソ挨拶するおじさんほど気持ち悪いものはありません。
自己紹介の時に前職どんな事をしていたか・介護であればどんな施設にいたか(名前まではいう必要はありませんが、以前、老健なら老健、デイサービスならデイサービスでこんな事していましたくらいは言えるといいでしょう)会話が広がりますよ。
ここで気をつけたいのは、必要以上に前職の自慢をしたり、役職を言わない事です。
この人役職ついてたのに、やめてウチきたんだぁ…なんか問題あったのかしら。
なんて思われたら厄介ですし、おじさんの元不良自慢と仕事自慢は女性に嫌われる事を理解しておくといいでしょう。
無理に話そうとしない
頑張って、馴染もうと思って自分からガンガン話すのは反ってうざがられるものです。
自分が分からない内容には、無理に食いつかずじっとしておきましょう。おしゃべりなおじさんは嫌われてしまいますからね。
仕事が覚えられるのか不安な人
転職先で仕事内容が覚えられるか、不安に思う人もいる事でしょう。
ですが、この問題に関して1つ言えることは
「心配する事ないから大丈夫」
この一言に尽きると思いますよ。僕自身、何度か介護で転職しましたが一切問題ありませんでした。
もともと介護職の方であれば尚更、未経験者でもそんなに心配する事はないと思いますよ。突き詰めれば勉強する事もたくさんある介護ですが、仕事内容自体は難しい事はありません。
経験者で新しく覚える事と言えば、利用者の名前とルーチンワークくらいなものです。物品の場所が覚えられない!辞めたい!とはならないですよね?
未経験者であれば、しっかりと覚えようと思う意思さえ持っていけば大丈夫です。
しかし「介護なんか余裕でしょ」みたいな態度は絶対に禁ですよ。
さいごに
介護の転職は思い立った時が吉だと思います。
現状で満足できていないのであれば、職場を変えるか、自分の考えを変えるしかないですから。
しかし、なかなか自分の考え方って簡単には変えられなくないですか?
腐った人間関係とか、ストレスとかを一気にクリアーにしてくれるのが、転職だと僕は思っています。中年男性の転職は本当に体力と勇気のいるもの。
慎重になってしまったり、保守的になりがちですが、この記事がすこしでも転職のきっかけになれば幸いです。